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レポート・活動実績

飛騨から、未来を問う。──Co-Innovation Summit 2026 開催レポート

2026年7月8日(水)・9日(木)の2日間、岐阜県飛騨市・飛騨古川にて「Co-Innovation Summit 2026」を開催しました。会場となったのは、開学からわずか3ヶ月を迎えたばかりのCoIUキャンパス(CoIU三号館・旧飛騨古川スペランツァホテル)です。

企業・自治体・教育機関など全国各地から多様な立場の方々にお集まりいただき、CoIU第一期生と参加者が肩を並べて「共創とは何か」を問い直す、熱量あふれる1日半となりました。当日の様子と、参加者の皆さまの声とともに振り返ります。

受付、そして開講 ― CoIUの授業に、参加者も学生と机を並べる

受付開始とともに会場には次第に熱気が満ちていきました。プログラムの幕開けは、参加者自身が学生に混ざって授業を受けるという、特別授業の体験からスタート。CoIU教授の国保祥子氏による「組織経営論」の講義に、IGPIグループ代表取締役CEOの村岡隆史氏、一般社団法人バーチュデザイン代表の吉高まり氏という2人の特別ゲスト、そして井上博成理事長を交えたクロストークが行われました。

吉高氏が語った「現地の目で見ろ、フェアであれ」という言葉や村岡氏の世界一を目指すこと、グローバルで戦う視点など。机上の議論ではなく、実際に現地に足を運び実践を重ねて、往還的な視点を持って物事を判断することの大切さが、学生・参加者双方の胸に残ったようです。

学生からの質問をきっかけに議論がどんどん深まっていき、気づけば教える側と教わる側という関係を超えて、まさに授業そのものが共創のような時間になっていた、という感想も寄せられました。事業再生の現場を知る村岡氏の実践的な視点と、サステナビリティ投資の最前線に立つ吉高氏の視座が交差したことで、参加者にとっても学びの多いセッションとなりました。

学生と歩く、飛騨古川の街 ― まちまるごとキャンパス

授業の後半からは、学生自らがガイド役となる「飛騨古川まち歩きツアー」。CoIU開学後に変化してきた街の姿を、学生の言葉で案内してもらう企画です。

数ヶ月前に飛騨古川へやってきたばかりの学生たちが、手際よく、積極的に、そして街への愛着を隠さずに案内する姿に、「この街で暮らし始めた当事者」としての語り口が新鮮だったという声もありました。真夏の日差しの中を歩いたこともあって「暑かった」という率直な感想も飛び出しましたが、それすらも記憶に残る体験の一部になっていたようです。

特別セッション「Co-Innovation Ecosystemとは?」― 前提から問い直す時間

CoIUという「大学の枠組みを超えて挑戦する取り組み」について、生態系を形づくるメンバーたちが語る特別セッションを実施。

ここで語られたのが、2026年3月に発足したばかりの「Co-Innovation Ecosystem(CoIE)」という考え方です。CoIUを核としながら、大学教育、リカレント教育・社会人向けプログラム、CoIVのような地域共創プロジェクト、企業との新規事業開発、そして起業家を支えるファンドまでを一体で捉え、人材育成から社会実装までを切れ目なくつなげていく仕組み。個々の企業連携や地域プロジェクトが、実はひとつの大きな生態系の中でつながっているのだと知ることで、参加者はこの日体験してきたこと一つひとつの位置づけを、より立体的に理解できたようです。

このセッションの反応で目立ったのは、「共創とは何か」という言葉の定義そのものから問い直すような内容への手応えでした。エコシステムが目指すのは単なる事業連携ではなく「文明を問う」という壮大なテーマだと知り、そのスケールの大きさに可能性を感じたという声や、断片的だった個々の取り組みが一つの全体像として繋がって腑に落ちた、という感想が多く聞かれました。オンラインで視聴していた参加者からも、共創とは何かという問いへの答えが人によって様々でありながら、そのどれもが印象に残ったという反応が届いています。

車座になって語る ― 共創大対話会

「共創大対話会」は、CoIUの学生と参加者が小グループの輪になって対話する時間。飛騨で挑戦を続ける学生たちのエネルギーを、直接肌で感じてもらう企画です。

問題意識や課題意識の高さに驚かされた、学生たちの言葉に触れて多くの気づきを得た、といった声が相次いだ一方で、1ターム15分という時間の短さを惜しむ声もそれ以上に多く寄せられました。裏を返せば、それだけ対話に夢中になれた時間だったということでもあります。

この場をきっかけに、各サテライトキャンパスでの地域連携や、3Dスキャン技術を活かしたものづくりでの協業、教育研究テーマでの提携など、具体的な次の一歩につながりそうな出会いも複数生まれたと声も上がりました。実際、参加者の多くが「新たな繋がりが生まれた」と振り返っており、対話がその場限りで終わらなかったことがうかがえます。

夜は語らう、CoIVa大交流会

懇親会では、1日を通して積み重ねてきた対話が、乾杯とともにさらに深まっていきました。

テーブルを彩ったのは、飛騨ならではの食のもてなし。蕪水亭による薬草料理のビュッフェには、飛騨の山野に育つ薬草を活かした一皿一皿が並び、飛騨ともえホテルからは、郷土料理や在郷料理といった地域に根付いた味が提供されました。学生たちが各料理の由来や飛騨の食文化について紹介する場面もあり、対話だけでなく味覚を通しても、参加者が飛騨という土地そのものに触れる時間になっていました。

共創という考え方への理解が一段と進んだ、自分たちのビジネスにどう活かせそうか具体的なイメージが湧いた、CoIU・CoIVaへの関心がさらに強くなった――そんな手応えを口にする参加者の姿が、あちこちで見られた夜でした。

Summit全体を通して見えてきたこと

今回のプログラムを通じて特に印象的だったのは、「新しいつながりが生まれたか」という問いに、ほとんどの参加者が前向きな答えを返したことです。多様な意見との出会いについても、多くの参加者が手応えを感じたと振り返っており、単なる情報発信の場ではなく、参加者同士・参加者と学生の間に、実際に新しいつながりが生まれる場になっておりましたら幸いです。

そして、次の共創の場へ

今回のSummitで生まれた出会いや気づきは、ここで終わりではありません。CoIVaでは、この後も様々なプログラムを予定しています。

「もっと学生たちと話したかった」「対話の時間をもっと増やしたい」という声を多くいただいたように、共創の種はこの1日半で芽吹いたばかりです。この続きを、ぜひ次のプログラムで一緒に育てていきませんか。

CoIVaは、業界・地域・世代・役割の枠を超えて、誰もが対等に出会い、共創が自然に生まれる場を目指しています。ご興味をお持ちの方は、ぜひ会員としてこのエコシステムに加わってみてください。

一般社団法人 Co-Innovation Valley alliance(CoIVa)事務局 

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